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アラダスのメンバーは一癖も二癖もある個性派揃い!

■文章を書く(4) 書き方のコツ/一文を短く

〔今回のキー・センテンス〕
言いたいことは一文に1つだけ!

こんにちは。
うっきーです。

まだ初夏(5月)なのに、大阪では日中の気温が連日25℃を超えています。
さすがに、まだそれほど湿気は多くないので、しのぎやすいですが、これから梅雨の季節になったらどうなるのでしょう。ダイブン恐ろしいです(汗)

さて、今回のテーマは「一文を短く」です。

まずは次の文章をご覧ください。

(1)ぼくは今回、スマホケースを買うことにしましたが、なぜ、そうしたかと言うと、新しく買ったスマホに傷をつけたくなかったからですが、そのスマホケースには赤いのを考えていて、目立つ色目でお洒落に飾り、人との差別化を図りたいというねらいがあって、でも、赤ならなんでもよいという訳でなく、どんなにキレイな赤だったとしても、指紋の跡がつくものは汚く見えるので避けたいです。
(2)また、樹脂系の素材を使ったものは、ぺたっと肌に吸い付く感じが苦手なので、これも避けたいです。

この文章は、前回「肉付け後の文章」として紹介したものと同じ内容ですが、以下に、そのオリジナルを載せますので、どうぞ比較してください。

(1)ぼくは今回、スマホケースを買うことにしました。
(2)なぜ、そうしたかと言うと、新しく買ったスマホに傷をつけたくなかったからです。
(3)そのスマホケースですが、赤いのを考えています。(4)そこには、目立つ色目でお洒落に飾り、人との差別化を図りたいというねらいがあります。
(5)ただ、赤ならなんでもよいという訳でなく、どんなにキレイな赤だったとしても、指紋の跡がつくものは汚く見えるので避けたいです。
(6)また、樹脂系の素材を使ったものは、ぺたっと肌に吸い付く感じが苦手なので、これも避けたいです。

見比べると分かりますが、先の文(1)には、後の文章(1)から(5)までが一文に盛り込まれています。

元々スッキリとまとまっていた文章を、それらしく繋いで一文にしたので、さほど違和感はないと思いますが、それでも「~が」、「~が」と重なる箇所には違和感を覚えます。


文章を書くときに大切なのは、「常に全体を見ている」ことです。

しかし、「あれを書きたい、これも伝えたい!」という強い思いを持って、それを一気に書き綴ろうとしているときは、どうしてもこういう事態に陥ってしまいます。

なぜなら、こうした状態で作文に取り組むと、常に鉛筆の先(あるいはカーソルの位置)だけに思いが集中してしまうので、それを繰り返すうち、先の内容との間にズレを生じる可能性が出てくるからです。


【問】以下の一文における文法的な誤りを指摘し、正しい表現に改めてください。

ぼくがこの作品を読んで一番最初に思ったことは、次々と襲いかかってくる様々な苦難の連続に対して弱音を吐くことなく、常に真っ正面からそれらを受け止め、悩みながらも結果としてすべてを解決してしまう主人公の姿と、そのひた向きに生きる一所懸命な様子が素晴らしいと思いました。


どうでしょう?
違和感を覚える箇所はありましたか?

ヒントは頭とオシリですw


【解答】
この一文の誤りは、主語と述語の不一致にあります。
つまり、「ぼくが思ったことは、素晴らしいと思いました」です。

本来、たとえば「ぼくが思ったことは~ということです」というように、「こと」という名詞的な表現に対して同じ形で合わせなければならないところを、「思ったこと(=名詞)は、思いました(=動詞」としてしまったのが誤りです。

もちろん、述語部分が必ずしも「こと」である必要はなく、「思ったことは~という点です」という表現でも構いません。ただし、その場合もキチンと表現を調整してください。

この例文の場合、初めに伝えたい感動が多すぎて、それを上手に処理できなかったのが誤りの原因でしょう。こうした時は、とにかく感動したという事実を伝え、その後で内容について触れればいいのです。

【模範解答(一例)】
(1)ぼくはこの作品を読んで感動しました。
(2)なぜなら、主人公は次々と襲いかかってくる様々な苦難に弱音を吐かず、常に真っ正面から受け止めました。(3)そして、悩みながらもすべてを解決し、一所懸命ひた向きに生きたからです。(4)その様子はとても素晴らしいと感じました。


このように、まず初めに(1)で感動したことを伝え、次に(2)(3)でその内容を述べ、(4)でもう一度素晴らしいという思いを述べます。こうすれば、感動したことを二回書き記すことができますし、一文ごとが短いので、その内容も的確に伝わります。

ちなみに、この文章における表現の調整は、「なぜなら」と「(~だ)から」にあります。この関係は、「陳述(呼応)の副詞」と呼ばれる、たとえば「全然~ない」「たぶん~だろう」「まるで~のよう」「もし~ならば」のように、述語の形に対応する副詞が決まっているのに似ていて、この関係が崩れると全体がおかしくなってしまいます

近頃は日常的に「全然OK」などと言いますが、もちろん、これは文法的には誤りです。


まとめに入ります。

ビジネスにおいてもそうだと思いますが、くどくどと話されたり、ダラダラと話されたりすると、しまいには何を言われてるのか分からなくなります

もしも相手が部下や後輩ならば、「要件は短く!」と叱ってしまいそうですが、これと同じことが文章を書くときにも言えるのです。

ヒトが一度に理解できる語数は決まっているとかいないとか。

もしもそれが本当であるならば、その理解の範囲に収めるのが丁寧というものでしょう。

自分の思いを単に述べるのではなく、それを読まれるお客さまのことを念頭に置いてそれ書くことが大切です。

■次回の予告
 起承転結にまとめる

〔今後の予定〕
*5W1H(4W1Hとの違い)
*ひらがなにするか漢字にするか など

2013/05/27
1

うっきー

仕事分担 事務全般を扱えたらカッコいいなと思いながらするような仕事

血液型 典型的なB型

紹介文 IT企業に雇われながら、コーディングもデザインも丸きり分からず、ひとしきり「Macってスゴイね~」を繰り返す。 トイレ掃除と洗い物までのスキルは習得済み。文系なんで緻密な計算はできませんが、ドンブリ勘定はお任せください。あと、簡単な難読漢字も読めます! え? プロフ画像が「おさる」じゃない? コアラって、おさるの仲間じゃないんですか?汗

コメント 全力解析中…びびび