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この度アラダスに寺部（てらぶ）が発足致しました〜。

都会の喧噪から離れ、自分と向き合っちゃったりするためにステキなお寺に行くのが目的です。

現在の部員はあひるとうさぎの二人、まだまだ募集中。

さて、先日第1回目の活動として、高野山にお参り、宿坊でお泊まりしてきましたので

活動報告でございます〜！

 

 

特に今回は、せっかく行くなら倍おいしい思いをしようと企み、紅葉の時季を選びました。

高野山は言わずと知れた、比叡山と並ぶ日本の二大霊山の一つです。

 

弘法大師・空海はが、国家の安泰、世界の平和、また、修行者のために

真言密教の根本道場を建立したのが819年頃ですので、1200年もの歴史ある聖地ですね！

和歌山県北部にあって、難波から南海で90分。けっこう気軽に行ける距離です。

 

 

 

高野山の中は一つの街のようになっていて、

117の寺院と、ご飯食べるところ、学校、散髪屋さん、銀行、

テニスコート、スナックまであります。

世界遺産に登録されているのも有名ですね。

 

中心になっているのは壇上伽藍の根本大塔。

50mくらいの高さがあり、朱色が眩しく、スゴイ目立ちます。

堂内16本の柱に描かれた十六大菩薩もあまり見たことない形でインパクト大。

この建物が大日如来そのものらしく、

高野山の中心であるだけでなく、世界の中心なんだって。

 

 

 

金剛峯寺では紅葉の美しい庭園と、

守屋多々志の四季の花鳥のふすま絵を見てまったり。

 

 

そしてなんと言っても奥の院。

一度行けば誰もが忘れられない場所になります。

 

写真ではちっともその良さを伝えることはできませんが、

独特のヒンヤリとした透き通った空気と、それを囲む何百年も経たであろう何千本の老杉、

苔にまみれた20万基ものお墓群のあまりにも神聖な佇まいにぞくっとします。

 

織田信長、明智光秀、武田信玄など戦国時代の武将の6割もがここに眠ると言われ、

ほかにもよく知られた赤穂浪士や法然、芭蕉までもここにいるので、

歴史の渦の中、宇宙さえ感じちゃいます。

 

まるでジブリの世界。ここにいるだけで、ほんとに涙でそうになります。

だいたいお墓で感動して写真まで撮りたいと思うことって、ここしかないかも。

 

 

 

夜は「南院」というお寺でお世話になりました。

http://www.sea.sannet.ne.jp/namikiri-nanin/

私の祖父母のお寺です。

初めての宿坊で、どんなところに泊まるのかと思ったら、

普通に旅館！暖房もあって、液晶テレビも完備のきれいなお部屋。

 

そしてここのご飯がこれまた恐ろしくおいしいのです。

精進料理ですが、とっても丁寧に作られていて見た目も美しいだけでなく、

味も素晴らしい。かぼちゃ煮ってこんなにおいしいのか！

みょうが漬けってこんなにおいしいのか！

ごま豆腐ってこんなにおいしいのかー！

「おいしいーっ」とか、「うまい、うますぎるーぅ」とか

二人あわせて50回くらい言いながら頂きました。

 

なんか、遊んでばっかりみたいですが、

寝る前には1時間ほどかけて写経（一言もしゃべらず本気の修行モードです！）したり、

朝は5時半に起きて朝のお勤めに参加もさせて頂きました。

日常と離れた環境にいると、気がつかなかった自分の気持ちに気がついたりします。

特に高野山のような霊験あらたかな心静かな場所にいると、

穏やかな気持ちになって小さいことにいらいらしていた自分を恥ずかしく思ったり、

新たな決心をすることができたりします。

 

ほんとなら普段家にいても、自分さえその気になれば

心を鎮めることができるかもしれませんが、

実際には日々の忙しさに追われて、環境に助けてでももらわないと、

自分自身を変えることすらできないものなんだと改めて気がつきました。

 

今回、偶然ですが、お坊さんと尼さんのお説教を２回聞くことが出来ました。

コロッケにまつわる母の優しさの話し、

曼荼羅の解説から、自分が必ず必要とされて生まれて来た話しの２つでしたが、

とっても良い話しでした。小さな小さな思いやりの話しですが、じーんとしました。

私達は日常の中でそんな小さいけど大切な何かを見失っています。

そのことを思い出しただけでも、行ったかいがありました。

 

おいしいものも食べて、たくさん観光して、勉強もできてちょー充実の第１回寺部。

これはクセになりそうです〜。

 

ちなみに一番テンション上がったのがコレ。うしし。