何年振りかにやった冊子もの(88p)が無事刷り上がりまして…

ゆーてもた私です。

どんな顔でかというと…

「じ〜ん」

さてタイトルの意味、なんだかわかりますか？
デザインデータの作り方についてのお話です。

ステキなデザインは綺麗なデータで有ればなおのこと良しです。
整理整頓された美しいデータを作ることを意識して制作できる人はとても素晴らしいです。
デザインする人にありがちなのは、見栄えはすごいよくても中のデータあけたらもうカオスっていう人結構多いように思います。

デザインデータをあけたら不要データ満載でいじりにくいことなんてよく聞く話です。（隠しオブジェクト、孤立点、マスクの切り方、画像の縮尺などなど）
見栄えだけではなく、細かな事ですが、こういう小さな事っていうのはデザインにも影響します。
例えば線オブジェクトが中途半端な位置で切れてるとか、オブジェクトが揃ってなくてがたがたとか、直感でオブジェクトを動かしていると、ぱっと見たとき変な気持ち悪さが残ったりします。

え？デザインかっちょええしおしゃれやし、良ければそれでええやん？
そうですね、その通りです。

紙は取説や雑誌じゃなければ一人作業になることが多いので、印刷でエラーが出なければどんなデータでもいいんです。

私が昔作っていたテクニカルイラストのデータを、上司に提出した際に呼び出しくらってこう言われました。

『なにこれ？人に渡すデータがこれってどういうつもり？やりなおしてこんかい。』
（それも輩みたいな言い方で(´･ω･`)）

まじでチビりそうでしたね。もしかしたらチビっていたかもですね！

何が駄目だったか。
当時まだ20代前半の学生上がりが作ったデータは、イラレあけたら部分アップから始まり、ロックは解除されてない、レイヤーぐちゃぐちゃ、不要データが作業スペース外に放り出されたまま…などのデータだったわけです。

とにもかくにもこの一言が今でも確実に染み付いて（もはやあの鬼の形相が？）データの作り方にはそこそこ気を使っています。たとえ自分の中だけで終わる作業であってもです。クセづくといろんなことが気になってきちゃいます。

この言葉、さらに意識しはじめたのはWEBの仕事を分担して作業しはじめてからです。

・私が誰かの作ったデザインデータをコーディングするとき
・私がデザインしたデータを誰かにコーディングしてもらうとき

ここです。

私のデータが誰かの元で構築されるまたは誰かのデータを私が扱うわけです。
開けてびっくり玉手箱状態であったらもう画像を切り出したりする手間がかかる、かからせてしまうことになるわけです。

それってすごく非効率。

イラレないしフォトショで寸法がバラバラなデータほど、画像切り出しのめんどくさいことこの上なし。
なんやったらちょっとこっちで加工しな使われへん。

そういうことが自分が嫌なので、きっと他人も嫌だろうと思いまして、そこらへん意識してデザインデータを作るように心がけています。

優しさです。
気遣いです。
思いやりです。
小さな事に気がつける人は人間としてステキな人ですね！
そういう人に、私はなりたい。

だれも気にしないデザインの向こう側で、目に見えない作業であったとしても、内部の作業効率と、気持ちよく仕事が出来る様に…

何事も意識が大切です。
何事も基本が大切です。

これを大事にしたいです。