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アラダスのメンバーは一癖も二癖もある個性派揃い!

■文章を書く(6) 書き方のコツ/文章校正の大切さ

〔今回のキー・センテンス〕
 推敲のスゝメ(見た目に美しい日本語を意識する)

こんにちは。
うっきーです。

10月も見えてきたというのに残暑の厳しい毎日ですが、それでも近頃は朝晩に吹く風が心地よく、たいぶん過ごしやすくなりました。

                       藤原敏行
秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる

吹く風に秋の気配を感じます。

さて、今回のテーマは「文章校正の大切さ」です。

文学部国文学科卒で日本語大好き人間のぼくが、お客さまのホームページやパンフレットなどを拝見した際、たまに感じるのは、文体や語調のアンバランスさです。

たとえば、敬体(「です・ます」体)と常体(「だ・である」体)が混在していたり、親しみやすさを込めた文章の中に、突然、とても丁寧な言い回し(「~しております」や「~いたします」など)が現れたりします。

これは書き手の心理が現れてしまうためで、自信満々で文章を書いているうちはよいのですが、途中で想いのレベルが変わったり、結論の段階になって不安(この商品ヒットするかな? など)が頭をよぎったりすると、言葉遣いに変化を生じてしまうことがあります。

もちろん、ワザとそうした文章を書くのなら、それはそれで一向に構いませんが、多くの場合は無意識のうちにやってしまうので注意すべきです。

また、複数のスタッフに原稿を書いてもらうと、漢字やひらがなの使い方にムラが生じます。
例えばある人は、「オキャクサマ」を「お客さま」と書き、ある人は「お客様」と書くといった具合です。
なので、こんな場合には、統一規則を作って型を揃えるのですが、結局は人のすることなので、いつか必ずミスが出ます。ということで、文章校正が大切なのです!

ところが、「普段から文章を書くのが大好き!」という人は割と少なく、「文章を書くのは苦手」と考える人の方がはるかに多いように感じます。そんな人からすれば、文章を書くだけでも不安なのに、まして人目に触れるとなれば一層緊張するでしょう。なので、そんな重圧に耐えながら、やっとのことで文章を書き終えると、達成感に心を奪われ、文章校正のことなど考えなくなってしまいます。

すると、せっかくの文章は荒削りのままなので、お世辞にも美しいとは言えない日本語になってしまいます。
ですから、文章校正は絶対に必要です。これは、工場で製品を組み立てた後に検品するのと同じです。

ちなみに、校正の基本は「誤字脱字のチェック」にあるようなので、「表現そのものにまで踏み込んだ見直し」については、推敲(すいこう)と呼ぶのがふさわしいのでしょうが、ここでは「文章の見直し」という点で同じように扱います。

〔推敲のポイント〕

1)表記に関する推敲
  a)語句(漢字や平仮名、用語用法)、文体などの統一
    *場所によって表記が違っていませんか?
     例)・お客様/お客さま、致します/いたします
       ・見積り/見積、取扱い/取扱
       ・~です/~だ
  b)誤字脱字の確認
    *漢字や仮名遣いに間違いがありませんか?
    *句読点は正しく使われていますか?
     例)・気使い→気遣い
       ・1人づつ→1人ずつ

2)表現に関する推敲
  a)重ね言葉や重複言葉の確認
    *くどい言い回しになっていませんか?
     例)・日々多くのお客さまに対応する中で、
        そうしたことを多くのお客さまから日々承ります。
       →日々多くのお客さまかに対応する中で、
        そうしたことを承ります。
       ・腹痛のせいでお腹がシクシクと痛む。
       →お腹がシクシクと痛む。

  b)用語用法、文法表現の確認
    *誤った言い回しをしていませんか?
     例)・子どもたちは複雑な表情を示して悩んだり、
        様々な意見を友だちと交わしている。
       →子どもたちは複雑な表情を示して悩んだり
        様々な意見を友だちと交わしたりしている。
        *「笑ったり、泣いたり」というように、
         「〜たり」は2つ以上重ねるのが基本です。
       ・ビジネス目標達成ために必要なことを考える
       →ビジネス目標達成のために必要なことを考える
        *「の」の重複は2回までが許容範囲です。
       ・彼はいまや押しも押されぬ名監督だ。
       →彼はいまや押しも押されもせぬ名監督だ。
        *何の疑いもなく使っていた成句
         (故事成語・ことわざ・慣用句)が、
         実は誤りだったということがあります。

  c)その他
    *一文が長すぎていませんか?
     (長い場合は二つに分けましょう)
    *途中で主語が変わっていませんか?
     (「誰が何をした」というように主語と述語の関係を明確にしましょう)
    *きちんと段落が区切られていますか?
     (話の内容ごとに段落を区切りましょう)

以上、ごくごく簡単ですが、ポイントをまとめてみました。
日頃から言葉を吟味し、見た目に美しい日本語を意識すると同時に、推敲の大切さをご理解いただけたら幸いです。

次回予告
 考えちうw

〔今後の予定〕
*5W1H(4W1Hとの違い)
*ひらがなにするか漢字にするか など

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2013/09/24
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うっきー

仕事分担 事務全般を扱えたらカッコいいなと思いながらするような仕事

血液型 典型的なB型

紹介文 IT企業に雇われながら、コーディングもデザインも丸きり分からず、ひとしきり「Macってスゴイね~」を繰り返す。 トイレ掃除と洗い物までのスキルは習得済み。文系なんで緻密な計算はできませんが、ドンブリ勘定はお任せください。あと、簡単な難読漢字も読めます! え? プロフ画像が「おさる」じゃない? コアラって、おさるの仲間じゃないんですか?汗

コメント 全力解析中…びびび