やさしい循環の物語【12月】 〜小さな思いやりが、やがてやさしい未来を作る〜
~12月 アラダスちゃん、来年のことを夢見るクリスマス~
アラダシティにも雪がシンシンと積もる12月がやってきました。
今年も、もう残りわずか、色々あったな〜と思い出しながら、
クリスマスツリーの飾り付けにいそいそ、街のみんなも大忙し。
そんな中、うさぎが手伝いにやってきてくれました。
うさぎが来てくれたことに感激。
アラダスちゃんはうさぎに会った3月のことを思い出しながら、こう話します。
「まだ暖かかった3月、たくさんの木材をありがとう!おかげで、アラダシティの生活がもっともっと豊かになったよ」
アラダスちゃんは続けます。
「みんなに作品を手に取ってもらえて、街のあっちこっちで見かけるようになったから、きっとみんな喜んでくれたんだと思って、本当に嬉しかったんだ。材料をくれたうさぎのおかげ!ありがとう!」
と最大の感謝を述べました。
うさぎもなんだか嬉しそうにこう返します。
「キミが木を切って持って行ってくれたことで、今までどんよりとしていた森に日が差しこんで土が元気になって、
みるみる素敵な森になっていったんだ。森のみんなはキミに感謝しっぱなしだよ。」
と、森のことを聞いて少し驚くアラダスちゃん。
クリスマスの飾り付けを急いでいると、
カメも噂を聞いて手伝いにきてくれました。
カメも来てくれたことに、アラダスちゃんは大感激!
カメと出会ったときのことを思い出します。
「そういえば、まだ雨が続いて、あまり外にも出られなかった6月に海で魚がたくさんとれるって聞いたんだよね。
7月のある日、いてもたってもいられず、すぐに海に行ったんだよ。
きれいなビーチには魚がいっぱい泳いでいたし、本当に素敵なところでびっくりしたんだよ」
カメもそのときのことを思いだします。
「それがね、実はキミが来る前まではビーチにはゴミもあったし、魚も今みたいにたくさんいたわけじゃなかったんだ」
アラダスちゃんはビックリ。
カメは続けます。
「ビーチではみんな、キミの作品を使うのがブームでね。大切に使っているから、使い捨てのものと違って、ゴミが出ない。だから、ビーチがきれいになっていったんだよ。
川から流れてくる水がきれいになれば、海の魚はどんどん大きくなるし、増えるしで、不思議な感じだったんだ」
「あっ」と、うさぎは気づきます。
「アラダスちゃんが来て、森の木を切ったからだ!森の土が元気になって、それまでいなかった川の生き物もたくさん戻ってきたんだよ。
そのきれいな川の水が海に流れていくから、どんどん海の環境が良くなっていったんだと思う」
アラダスちゃんはもっともっとビックリします。
「ひとつだけ」と少し言いづらそうに、アラダスちゃんが切り出します。。。
「けど、たくさんいる魚を見て嬉しくなって、たくさんとりすぎちゃったんだよね。。。あのときはごめんなさい」
カメはこう言います。
「キミはその後、魚の棲み家をつくってくれただろ。あれは今も魚のためになっているし、そのおかげでもっとみんなに魚を食べてもらえるようになったんだ。本当に感謝しているよ」
なんと、アラダスちゃんが“ちゃんと”やったことは、“ちゃんと”意味があって、“ちゃんと”みんなのためになっていたのです。
街のみんなのためにと思ってつくった木の作品が回り回って、こんなにも素敵に伝わっていくなんて。
嬉しさがこみ上げてきました。
クマもひょっこり、きのこをたくさん抱えてあらわれます。
「今日のクリスマスにと思って、山の幸のおすそわけ!」
クマの登場でみんなが揃い、アラダスちゃんは嬉しさでいっぱいです!
「クマ、ありがとう!そして、みんな揃ったし、今日はいっぱい楽しもう!」
アラダスちゃん達は夢を語りあい、ときどきふざけたり、怒ったり、笑ったり、泣いたり。
いろんな気持ちがそこにはありました。
こんなことがいつまでも続いて、もっともっとたくさんの出会いがありますように。
そして、みんなが幸せを感じる日が来年もたくさん訪れますように。
そんな未来を夢見ながら。
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