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株式会社aradas

アラダスカレンダー

2022.2.1

やさしい循環の物語【2月】 〜小さな思いやりが、やがてやさしい未来を作る〜

〜2月 アラダスちゃん、
ものづくりの仕事が軌道に乗る
木を求めに森へお出かけ〜

「ものづくりは、使ってくれる人のために存在する」
1月、大事なことに気がついたアラダスちゃん。

来る日も来る日も試行錯誤を重ね、
ものづくりに没頭しています。
街のみんなが生活で困っていることを聞き、
あったらいいなと思うものを、どんどんかたちにしていきました。

お皿、コップ、スプーン、椅子。
工房に作品を並べ、みんなに買ってもらうことにしました。
メーカー直接販売です。
はりきって工房に立つアラダスちゃん。

ところが、お客様はあまり来てくれません。
「はぁ、やっぱりこんなものかあ…」
良いものをつくったら、すぐに売れる。
アラダスちゃんの頭にはどこかそんな期待がありました。

「そんな甘いものじゃないのかな?」
小さながっかり感と不安に肩を落とします。
丸すぎる肩が、少し小さくなっている様子。

でも…!
みんなの笑顔が見たいという思いを糧に、
良いものをつくり続ける姿勢を忘れなかったアラダスちゃん。
木のあたたかみを生かしながらも、使いやすく、安全なものを、
ていねいに、きれいに。
作品の並べ方も見やすく、手に取りやすいように工夫。
工房もお客様が入りやすいように、少し扉を開けて、
小さな看板もつくりました。

そして数日たつと…
「工房に立ち寄ってくれる人が増えてきた気がする!」
なんと、街ではアラダスちゃんの工房の話題で持ちきりになっているではありませんか!

「きれいなだけじゃなくて、使いやすいんだよな〜」
「こういうのが欲しかったんだよー!」
「そのコップいいね。どこで手に入るの?」
アラダスちゃんが思いをこめてつくった雑貨やインテリアはじわじわとクチコミで広がり、気がつくと工房は連日、街のみんなでいっぱい!
またしても、ここで
「仕事は結果が出るまでに時間がかかる」
という大切なことを学んだアラダスちゃん。

「やったー!!!」
アラダスちゃんはこれまで以上に街のみんなのために、ものづくりに励みました。
木を削る、切る、繋げる。
「ふぅ、これで明日の分もつくれたかなあ…あれ?」
額の汗をぬぐいながら、
ふと工房に置いてある材料用の木々を見て、驚きました。
「木がない!」
なんとアラダスちゃんは作品をつくるのに夢中で、材料を採りに行くのを忘れていたのでした。
そうです。アラダスちゃんは実はちょっとうっかり者の一面があったのでした。

「森に木を採りに行こう!」

街から少し離れた森に、小屋があります。
木はそのまわりにたくさん育っているはず。
「あそこは薄暗いからしっかりと準備していかなきゃ」
工房の扉に掲げた看板に「ちょっとお休みします」と書いた紙を貼り、
アラダスちゃんは急いで森に行く準備を始めました。

さて、その森には…。
(3月のカレンダーブログもお楽しみに)

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