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株式会社aradas

アラダスカレンダー

2022.1.5

やさしい循環の物語【1月】 〜小さな思いやりが、やがてやさしい未来を作る〜

〈プロローグ 2022カレンダーの表紙〉
「カメ、クマ、ちょっと待って!!」
「うさぎ、起きて!みんな先に行っちゃうよ!」
わちゃわちゃ、大きな虹に向かって、仲間たちと元気よく走り出すアラダスちゃん。
この幸せな時間は、2022年1月の、あのときから始まりました。

〜1月 アラダスちゃん、ものづくりを始める
「楽しい」の先にあるもの〜

日の光が少しずつ、アラダスちゃんのいる工房の中を照らし始め、
アラダシティの夜が明けます。
1年が始まる。新しいスタートです。

トンカントンカン。
工房ではアラダスちゃんが木を削り、打ち、くっつけている音が響きます。
アラダスちゃんは、木でモノをつくるのが得意。
「ピンときたぞ!」
アイデアも抱負。
思いつくかぎり、考え、手を動かします。
アラダスちゃんのつるりとした額ににじむ汗。
椅子、机、本棚、小物入れ…。
どんどん出来上がっていく、数々の木の作品たち。

ものづくりは楽しいことばかりではないから、
ときには失敗することも。
でも、そのたびにちゃんと考えると、次の成功につながる方法がみつかります。
わからなければ、しらべたり、街のみんなに相談したり。

はじめはうまくできなかったことも、
やってみたら、楽しいことを見つけられる。
ものづくりには、発見がいっぱい。
だから、アラダスちゃんはものづくりが大好き。

気がつけば工房は、アラダスちゃんがつくったものであふれていました。
「もっといいものをつくるぞ!もっとたくさんつくるぞ!」
つくっては考え、考えてはつくって、を繰り返すアラダスちゃん。
「みんなに見てもらいたい! あっと言わせたい!」
アラダスちゃんの中に、そんな気持ちがムクムク…。

「これがあれば便利じゃないかな」
「この大きさはちょうどいいかな」
「もっと軽い方が使う人はうれしいよね」
いつのまにか、アラダスちゃんの頭の中には、
使ってくれるみんなの顔が浮かんでいました。

「あれ、何か大事なことに気づけそう…」
手を止めたアラダスちゃん。

夢中になって木を削っていたときは、
きれいに、かっこよく、かわいく、おしゃれにつくることだけで良いと思っていました。
でも、
「それだけでいいの? それがものづくりなの?」
という考えがわいてきました。
一方で、
「いいじゃん、かっこいいとか、かわいいとか、それだけでも」
という考えも。
すっかり、ものづくりの沼にはまってしまったアラダスちゃん…。

「これ、誰のためにつくっているんだったっけ?」
沼から這い上がれたのは、
それを使うみんなの喜んでいる顔を想像したときでした。

「みんなのために、良いものをつくろう!」
それは、アラダスちゃんが行き着いた、ものづくりのこたえ。
〈楽しい〉の、その先にあるものでした。

なんか楽しくなってきた!
(2月のカレンダーも見てね)

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