こんにちは!新米デザイナーのうみです!
みなさんはECサイトって利用されていますか?
Amazonや楽天などですっかりネットでお買い物をすることが当然のようになってきている今の時代ですが 、意外と事業としてはあまり知られていないことも多いかと思います。
私も、前職ではEC担当者として約7年ほど働きましたが、初めEC担当となった時には
「WEBサイトの更新とかするのかな〜」
というざっくりとした事しかわかっていませんでした。
今回は、皆さんが当たり前のように利用している(であろう)ECサイトについて 運営業務から、ECサイトで物を売るという事の考え方など、元EC担当視点でお伝えしていこうと思います。
目次
- ECサイトってそもそもなに?
- ECサイトの種類とそれぞれの特徴
- 外部ECサイト VS 自社ECサイト
ECサイトってそもそもなに?
そもそも「ECサイト」という名称に聞き馴染みがない方も多いかと思います。
ECサイト(electronic commerce site)とは、電子商取引を行うウェブサイトのことを指します。
インターネットなどのネットワークを介して契約や決済を行う取引形態の事で、インターネットで物を売買することの略称から「eコマースサイト」「通販サイト」などと呼ばれる事が多いです。
電子商取引には、大きく分けて3つに分けられます。
- 企業同士の取引=B to B
- 商品を販売する企業と消費者の取引=B to C
- オークションなどの消費者同士の取引=C to C
最近では、個人でもインターネット上で商品の販売ができる便利な時代になり、
フリマアプリやハンドメイドアプリなどからC to Cの市場が拡大してきました。
しかし一般的な「ECサイト」と呼ばれるのはB to C の小売業者がお客様に向けて販売しているものが主になります。
私が担当していたのも「B to C」に当たりますので、ここから先はB to Cに関しての内容になります。
ちょっと難しい感じになってしまいましたが、
「直接店員さんから接客を受けずに購入するインターネット上のお店」
だという事です。
ECサイトの種類とそれぞれの特徴
いざECサイトの運営を始めたい!と思っても、何から始めていいかさえも分からないものです。
そもそもどういう売り方をしたいのか、企業規模などによっても、ECサイトの運営方法は異なります。
ECサイトの運営方法として「外部(モール型)ECサイト」と「自社ECサイト」の2種類に分ける事ができます。
外部ECサイト
楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNなど、ひとつの通販サイトで様々なショップが営業をしているECサイトになります。
「イオンモールやららぽーとなどのショッピングモールのインターネット版」と考えるのが一番理解しやすいです。
ショッピングモールのような通販サイトなので、「モール型ECサイト」とも呼ばれるようです。
※私の働いていた職場では、外部ECサイト側のことを「テナント」とも呼んでいました。ここから先の記述で「テナント」という表現があれば、外部ECの事だと思ってください。
通常のショッピングモールに出店する店舗同様、外部ECサイトに出品するためには、
出店料=家賃が発生します。
出店コストや広告費などはサイトによって異なるため、自社の売り上げ規模や予算に応じてサイトを選べば手軽にネット販売をスタートできます。
自社ECサイト
自社でインターネットサーバを借りてサイト構築から運営までを全て自社内で完結させているECサイトになります。
サイトを一から作り上げるため、サイト構築、販売システム構築、運用ルール、それに伴う人件費などなど、スタート時の初期費用や、やらなければならない事、決める事が多々ありますが、全てを自社で行なっているため、テナントへの出品コストを抑えられ、売り上げ利益は一番高いです。
自社ECサイト vs 外部ECサイト
では、自社ECサイトと外部ECサイトどちらが運営するに当たって良いのでしょうか。
それぞれ特徴が異なるため、メリット・デメリットを考慮しながら、運営を使い分けていく必要があります。
外部ECサイトのメリット
1 サイト自体に集客力がある
外部ECの顧客様が、出店側のお客様になるため、会員数・集客数が圧倒的に違います。
特にAmazonや楽天など、ポイントを貯めてる方は「そこでしか買わない」という人が多いため、ここのお客様から購入いただくためには出店するほかありません。
2 ブランドを知ってもらえる
自社のブランドを知らない方でも目に触れてもらえる機会が増えるため、ブランドを知ってもらうきっかけになります。
また通常とは違う客層の方に買っていただけるチャンスにもなります。
実際、私が運営していた時は、自社ECよりも外部ECの方が客層は上の方に多く購入いただいていました。
3 テナント側からの運営サポートを受けられる
在庫を全てテナントの倉庫で管理を行ったり、不良品などがあった場合はテナント側のサポートセンターがお客様対応をしてくれるなど
全てを自社で行わなくて良いのが特徴です。
また、各ショップごとに営業担当がつき、売上をアップさせるためのサポートを行なってくれます。
外部ECサイトのデメリット
1 ショップ自体のブランディングが難しい
楽天やAmazonをメージしていただくとわかりやすいと思いますが、どこのショップの出店の商品であろうが
並列で見たときに違いがあまり見えないため、ブランドの世界観を伝えるのが難しいです。
2 収益が少ない
出品料や、売上に応じてお金(ロイヤリティ)を支払わなければならないため、売上をどんどん上げたとしても、収益としては少なくなってしまいます。
3 クイックな対応が難しい
顧客情報等は全てテナント側が管理しているため、客層の分析やお客様対応でどうしても一歩遅れがちです。
ECではいかにスピード感をもって動くかが重要になり、在庫面での売上のロスや、お客様対応での満足度も変わってきてしまいます。
4 ライバルが多い
様々なお店がひとつのサイトに出品している形になるため、競合店が軒を連ねる形になります。
そのため、どうしても価格で比較されがちなので、ブランド力がないと価格競争になりやすいです。
5 イベントなどのお付き合いが多い
テナント側で独自にイベントを行う時には、そのイベントに合わせてセール品を用意するなどのお付き合いがとても多いです。そのアイテムを選ぶのも一苦労です。
自社ECサイトのメリット
1 収益が高くコストを抑えられる
テナントへの出店料などの支払いがないため、利益が一番高くなります。
2 ブランドイメージに応じて自由にデザインできる
全て自社で管理しているため、独自のデザインやカスタマイズを行うこともできます。
そのため、戦略に応じたサイトデザインや、ブランドの世界観をどこまでも伝えることができます。
3 細かい分析ができる
お客様情報も自社内で管理を行っているため、日・月・年ごとの売上データから
お客様の客層や年齢、性別ごとの分析や、売上の高い時間帯など、様々なデータを抽出して分析する事ができます。
それを元に売上アップのための戦略などを練っていけるため、データに基づいた運用が可能です。
自社ECサイトのデメリット
1 初期投資が必要になる
サイトの構築、システム構築、運営方法の確立など、サイトを一から作り上げるのにどうしてもお金がかかってしまいます。
また、自社内で永続的に更新していくとなると、定期的なメンテナンスやサイトリニューアルなどの費用はかかります。
2 相応の規模感が必要
ブランドの認知がある程度ないと、そもそも集客力が弱いです。
自社で全てを行うため、運営にあたっての人件費や在庫を保管しておく倉庫、クイックに出荷できるシステムなど、ある程度の企業規模が必要になってきます。
外部ECと自社ECそれぞれ見てきましたがどちらにもメリットデメリットは存在します。
「ブランド認知が低くて最初は誰かのサポートがあると嬉しい…」
という方には外部ECがオススメです。
しかし、例えば実店舗があって、ある程度の顧客様、ブランド認知度、価値がある場合は、自社ECサイトを運営するの一番利益率が高いです。
また、いくつもブランドを保有しているような会社でしたら、自社ECでモール型を運営するのが会社として顧客情報を管理でき、ブランド間をお客様が買い回りをしてくださる可能性が高いのでオススメです。
アパレルブランドなどの自社ECサイトはこの形がとても多いです。
最後に
今回はECサイトの特徴についてのお話でしたがいかがでしたか?
普段使っている通販サイトですが、利用する側とは違った視点で見ていただけたかと思います。
出店を考えていらっしゃる方は、それぞれのメリットデメリットを理解した上で、
- 自社ECサイトを作る
- 外部ECサイトに出店する
- どちらも運営する
などなど、考えていただければと思います。
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また、アラダスでは、ECサイトのデザイン、構築なども行っております!
制作に関するご質問、ご相談ございましたら、お問い合わせください!
次回は、「ECサイト運営の業務内容」についてを予定しています!
お楽しみに~