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2024.12.19

初挑戦!2025年カレンダーを制作して感じたこと

お久しぶりです、ことねです。気がついたら2024年終盤なので驚きです。
前回の投稿から少し間が空いてしまいましたね。
実はその間”2025年のアラダスカレンダー制作”に没頭していました!

アラダスでは毎年お世話になっているお客さまに、卓上オリジナルカレンダーをお届けするのが恒例となっています。特に今回は、2025年で20周年を迎えるアラダスの想いを込めた特別なカレンダー。そんな特別なプロジェクトに参加しました!完成したカレンダーはこちらの記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。

正直なところ最初は何から始めればいいのか分からない状態でしたが、先輩方のアドバイスやサポートのおかげで、たくさんの発見や学びがありました。
今回は、その制作で学んだことや感じたことについてお話したいと思います!

カレンダー制作の流れ

まずは、カレンダー制作がどのような流れで進むのか簡単にご紹介します。
全体の流れは以下の通りです。

①コンセプトを決める
テーマや込めたい想いを明確にする

②モチーフを決める

コンセプトをどう表現するのかアイデアを出す

③レイアウト作成

コンセプトに合わせたデザインを作成する
カレンダーの日付を入力する

④イラスト作成
挿入するイラストを作成

⑤校正
日付や誤字脱字がないかを社内全員で確認する

⑥入稿
印刷会社に入稿データを渡す

⑦カレンダー送付作業
お客さまにお渡しするためにカレンダーを梱包する

これを約4ヶ月かけて進めていきました。
その中で特に印象的だったことを今からお話していきますね。

コンセプトを決める:どんな企画にするのか。複数あるキーワードを一つに絞る大切さを知る。

まずはカレンダーに込める想いを出し合いました。
「積み重ね」「還元」など、アラダスらしいキーワードの中で何を掬い上げるのか。周年を迎えられた重みを表すのであれば「積み重ね」、これからのアラダスを表現するのであれば「還元」と、大切なキーワードが出てくる中で、何をテーマにするのかとても悩みました。

そして、最終的に行き着いたテーマは「感謝」です。
アラダスの20周年を表現するのにぴったりなのは「感謝」だよねという声が上がりました。そのきっかけは、ミーティングの際に社長から「もっとシンプルに考えてみたらどうか」とアドバイスをいただいたことです。20周年の目的は、日頃から支えてくださるお客さまへの感謝を伝えること。カレンダーは直接手に渡るものだからこそ、純粋な「感謝」の想いを一番に伝えるべきではないかという結論に至りました。

振り返ってみると、最初から「感謝」というキーワードはあったのに、いろいろな要素を加えすぎて本当に大切なものを汲み取れていませんでした。
この経験から、制作物を作るときは原点に立ち返ること、そして余計な部分を削ぎ落としてシンプルに考える大切さを学びました。

モチーフを決める:「感謝」をどのように表現するのか。大切なのは”らしさ”を持って形にする。

こうして「感謝」を軸にカレンダー制作がスタートしました。
次に直面した壁は「感謝」をどのように表現するかということです。
私は「花束を渡す」「お手紙を書く」「ありがとうと伝える」といった感謝の行動をカレンダーで表現するアイデアを出しました。例えば、「花束を渡す」であれば、月ごとに季節の花を渡すイラストを描くような形です。しかし、先輩の視点はさらに一歩先を行くものでした。

先輩は「アラダスらしさ」を意識しながら、「アラダスの感謝をお客さまに届けると同時に、お客さまがその先の誰かに感謝を伝えるきっかけを作る」という提案をされました。この考え方はアラダスの「お客さまのお客さまを想う」という想いに通ずるもの。
先輩は単なる感謝の表現ではなく、大切なアラダスの想いを取り入れた上で企画を立てていたのです。
そのとき、私は「らしさを取り入れる」視点を持たず、どの企業にも通用するようなアイデアに留まっていたことに気づきました。テーマを形にするには「その企業らしさを表現できるか」という視点が必要。それを把握した上で「感謝」を形にすることが重要なのです。
この経験から、何かを形にするためには表面的なキーワードにとらわれず、まずは見えない想いを明らかにすることの大切さを学びました。

こうして「誰かに毎月ありがとうを伝えてみよう!」というコンセプトで、毎月感謝のヒントになる文章とそのシーンを表現したイラストを載せることになりました。


▷コンセプトは”誰かに毎月「ありがとう」を伝えてみよう!”に。

イラスト作成:キャラクターをどのように動かすか。ただ描くだけでなくストーリーを感じさせるイラストが大切。

企画を進めカレンダーのレイアウトが決まると、いよいよイラスト作成へ。
イラストは各月ごとの感謝のヒントをモチーフに描いていきます。
その中で、キャラクターの動きや持ち物を使って、伝えたいメッセージを表現することが難しかったです。特に、アラダスちゃんのように無表情なキャラクターでは、手足の動きや持ち物で感情や状況を伝える必要があります。例えば、9月のメッセージである「夏から秋へ。季節の変わり目は周囲の人の体調をいたわって」を表現するために、小さいピーナッツ(黄色の小さなキャラクター)が手を口元に持っていくことで「肌寒い」様子を描きました。そして、ひげアラダス(ひげとオレンジ色の帽子をかぶったキャラクター)がマフラーを小さいピーナッツに渡している姿で「周囲をいたわる様子」を表現しました。

ここに辿り着くまでには、先輩からのアドバイスが大きな助けとなりました。それは「キャラクターの視線や行動を細かく言語化することが重要だ」ということ。
キャラクターの性格や関係を想像し、それを言葉にしてから、イラストを作成することが大切だと教わりました。

このアドバイスをもとに、「言葉にして、ストーリーを感じさせるイラストを描く」ことを意識しました。そうしたことで、伝えたいメッセージが明確に伝わる仕上がりになったと感じています!


▷9月のカレンダーイラスト。お月見をモチーフにしてキャラクターの個性を活かしたイラストにしてみました。

校正・入稿:ものづくりにはクリエイティブ力を高めるだけでなく、正確さと慎重さが必要!

最後の校正と入稿作業では、何よりも正確性が求められることを実感しました。
特に、カレンダーの日付チェックは12ヶ月分あるので、集中力は欠かせません。また、私はシールの入稿作業を担当したのですが、データの調整では入稿先ごとに異なるルールや仕様を守らなければならず、初めて取り組む私には戸惑う部分も多かったです。
これを通じて、ものづくりはイラストなどのクリエイティブな要素を高めるだけでなく、正確さと慎重さを高めることも大切なのだと実感しました。

完成したカレンダーを早速家族や友人に渡したところ、「めっちゃ素敵!」の声だったり、「企業のカレンダーってこんなにクオリティ高いの?!」と大好評でした。
来年のオフィス用カレンダーにしてくれるそうです!誰かに喜んでもらえた瞬間、心から「制作してよかった!」と思えるので、本当に嬉しいですね。


▷完成したのが嬉しくて早速自宅に持ち帰り、家族にお披露目!記念に写真を撮りました〜

このカレンダー制作を通じて、普段手にしている雑貨がどれほどの時間と努力を経て作られているのか、身をもって実感しました。
また、何事においてもコンセプトが重要であり、特に最初の企画を立てる段階が大切だと学びました。
この経験で得た学びをしっかり胸に刻み、次のものづくりに活かしていきたいと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。また次回お会いしましょう〜 

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