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2024.4.30

GWはモネの展覧会へ。 作品「積みわら」に思わず目を留める

ゴールデンウィークが終わり、世の中もアラダスも平常運転を再開。
お客様のおかげでスタッフ一同、忙しくしております。
ありがとうございます。

いやあ、なんだか長かったですね。今年のGW。
私は4月の連休前半は親戚の用事のため、東京へ。
久しぶりの東京では、かつての仕事仲間たちに偶然会い、笑いと涙の時間を持つことができました。
みんな元気そうで良かった。
一緒に過ごしたハードで濃密な時間は間違いなく現在の私の糧になっています。

そしてGW後半。
外に出て行こうにも、きっとすごい人出だろうし…ということですっかり腰が重くなっていたのですが、大阪中之島美術館でモネ展「モネ 連作の情景」があると知り、行ってみることにしました。
モネの絵画は15年以上前に訪れたパリのオーランジュリー美術館で観たことがあるんですが、なにしろ15年以上も前なので、記憶が…。
「もう一回観てもいいな〜」という軽い気持ちで行ってきました。

ところが、私が今回の展示会で印象に残ったのは「睡蓮」ではなく、「積みわら」という作品でした。私が知らなかっただけで、実は有名な作品のようです。
積みわら…。あまり馴染みのない言葉ですが、収穫後の畑に積まれた干し草の山を指します。当然、派手な構図ではありません。干した草を積み上げているだけですから。
これはモネが娘と散歩をしているときに見つけた風景だそうです。この風景に魅了されたモネはいろいろな時間帯と季節の積みわらを描き続けます。同じものを描く手法を「連作」と呼んでいるそうで、「睡蓮」もそうなのですね。

ここで少しモネの紹介を。
クロード・モネはフランスで生まれました。自然が好きで、自然から生まれる光と色に対し、卓越した感覚を持っていた印象派の画家。「睡蓮」など、同じ対象物を異なる季節と時間で描いた連作が有名です。私生活では、まだ30代だった妻を亡くしたり、体調を崩したりすることも。晩年は再婚した妻や息子も亡くすなど、辛いことが多くあったようですが、最後まで筆をとることをやめなかったそうです。
描くことが本当に好きだったんだなあ…。

私がひかれた「積みわら」は夏の終わりや冬にかけて、積みわらの色や光のあたり具合の変化を描いています。いわゆる、定点観測のような感じです。構図に大きな変化もなく、ひたすら積み上げた干し草を描いているだけなのですが、味わい深い。
なぜ、ひかれるのかを考えてみたのですが、
この絵には時間の流れが鮮明に描かれているからなんだなと思いました。
時間はかたちとして存在はしないけれど、この絵を見て、時間がゆっくりと過ぎ去っていくのを知ることができる。よく見ると、干し草が時を経て、色が変化していることもわかります。静かに時間をかけて見たい絵画でした。
このブログでご紹介したいのですが、残念ながら「積みわら」は撮影禁止でした。

そして「睡蓮」。モネの庭の池に咲いている睡蓮を描いたそうです。これはやはり睡蓮という花の咲き方のおもしろさと池の色に注目しました。水の上に咲く睡蓮。青と緑に吸い込まれそうになる水の色…。これもゆっくり見たい作品です。

4月末から5月にかけて、長めの連休を終え、元気と感動をチャージ!
これからもがんばるぞ〜。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


4月前半は久しぶりの東京ということで、少し心が浮き立っていました。
ゆっくり過ごしたかったので、予定を立てずに行きましたが、楽しく過ごせました。


こちらは会場入り口に貼られたポスター。GW中ということと、
会期の最終日が迫っていたこともあり、会場は長蛇の列。大人気の展覧会でした。


ロンドンを数回訪れたモネ。こちらはロンドンのウォータールー橋で、時間は夕暮れどき。
この色は「睡蓮」につながる趣がありますね。


紫と緑のコントラストにひかれ、思わず撮影した藤の花の絵。
こんな絵が自宅のリビングにあれば、素敵だろうなあ。


数作ある「睡蓮」のひとつで、いわゆる緑と青を溶かし込んだような色の「睡蓮」ではなく、
こちらは力強さを感じさせるタッチですね。油彩らしさも感じる作品です。

※撮影が許可されていた絵画のみご紹介しています。
※「モネ 連作の情景」は大阪会場では展示が終了しています。

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